今回は“岩木園茶舗”さんにお邪魔して、岩木絹枝さんにお話を伺いました。
—この仕事を始めたきっかけは何ですか?
もともと働きに出ていたのですが、父の病気がきっかけでお茶屋さんを手伝うようになりました。小さい頃からお茶屋の仕事は大変だというイメージがあったんですけど、お店に出て周船寺の皆さんのあたたかさに触れて、この仕事を続けようと思ったんです。
—どんな商品を扱っていらっしゃるのですか?
うちは福岡市内では数軒しかない「はかり売り」をしているお店なんです!真空パックよりもずっとおいしく味を保てますね。それから、結納品を扱っています。九州では、結納品を扱えるのはお茶屋さんだけなんですよ!あとは、お菓子とかろうそく、線香もたくさんおいています。
—珍しい商品がたくさんありますね!
そうですね!ろうそくや線香は185種類あります。専門店ならではのものを扱っていますし、ちょっと変わったおもしろいものもありますよ♪
—おすすめの商品を教えてください!!
やっぱり「はかり売り」がうちの特徴なので、お茶をぜひ。特に“深蒸茶”がおすすめですね!色が出やすくて、とてもおいしいですよ。
—周船寺の地域のみなさんはどんな方々ですか?
みなさんあたたかい人ばかりで、あとお話好きですね!お店がコミュニケーションの場になっているから、ぱっと買ってぱっと帰るなんてことはほとんどないですね。結納品を扱っている関係で、代々うちにきていただけるところもあって、お茶屋さんならではの長いお付き合いをさせてもらっています。
—今、伊都地区に九州大学がきていますが、その変化についてどう思いますか?
実は、このお店の上に九大生が3人住んでいるんですよ。よく顔を見せてくれるしいい子たちばっかりなんです!お店の方にも九大生の子がきてくれたり、留学生の子もきてくれたりして、遠くからきてがんばっているなっていつも思います。九大生がくることで周船寺が活性化してきていると思っています。
—どんなお店でありたいと思っていらっしゃいますか?
古き良きものを守りながらも新しいものを取り入れたり、そのために勉強もしたりして、皆さんがきて楽しいと思ってもらえるお店にしたいです。何よりこの周船寺が好きなので、とにかくこの場所で屋号を守っていきたいという想いですね。
—地域の方へ一言お願いします!
周船寺は歴史があってとてもいい場所だし、それに九大っていう新しい変化もあって。ますます魅力が増してきていると思うので、生まれ育ったこの場所で、運命共同体としてこれからもがんばっていきたいですね。周船寺のお店は個人商店ならではのよさがあるで、ぜひきていただきたいです!
取材中もお客さんがいらっしゃって、岩木さんとお話ししている様子を見ていたのですが、どのお客さんとも仲が良くて、このお店が地域で愛されていることが伝わってきました。
年末のお忙しい時期にもかかわらず優しく楽しく対応していただき、ありがとうございました。
おいしいお茶と優しいお母さんがいる岩木園茶舗さん。お買い物ももちろんですが岩木さんとお話をしに何度も足を運びたくなるお店です。
みなさんもぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。
岩木園茶舗
福岡市西区周船寺1-5-27
092-806-1121
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